AppleはSiriのおしゃべりバグを修正するのか?
不倫、痔、サプライズパーティーの計画、財務情報 – Siriはそんなことお構いなし。
報道やオンラインでの噂によれば、もしあなたが秘密を持っていても、Appleの音声アシスタントがありとあらゆる人にしゃべってしまうかもしれない。もはや、自分以外にかかりつけの医者しか知らないあなたの健康状態や、自分とインターネットだけが知っているオンラインカジノでの儲けや、口外できない風変わりな検索は、個人的な秘密ではないのだ。
Mac Magazine、9to5Mac、その他のサイトで公表された報告によれば、このバグはベータ版のiOS 11.3のみに限って現れるようだ。報告では、ロック画面でのコンテンツのプレビューを非表示にしていても、Siriがアプリの通知を読み上げることができてしまうと主張されている。誰が聞いているか確認することも無しに、である。
大惨事にならず、恥ずかしい思いをするかもしれない程度なら上出来といったところの大問題だが、この潜在的なバグの影響を受けるユーザーは、それほど多くはなさそうに見える。また、Siriのおしゃべりバグは、単純な誤解が原因の噂に過ぎないと断言する報告もある。
**フェース**IDが関係している可能性
オンラインでの報告では、このバグが明らかに起こっているのは、iPhone Xだと主張されている。このデバイスのデフォルト設定では、ロック画面通知は非表示で、フェースIDが電話機のユーザーを確認できた時にのみ、表示されるようになっている。
しかし、Facebook MessengerやGmail、Slackなどのサードパーティー製アプリに関しては、Siriは自分自身の心を持っているようだ。どうやら、ホームボタンかサイドボタンをホールドし、Siriに通知を読み上げるよう話しかけるだけで、このアシスタントは秘密をバラしてしまうらしい。
予防策
iPhoneとiPadのユーザーは、この噂されているバグが修正されるまでデバイスをしまい込んでおくほどの対処は必要ない。恥をかいてしまう可能性を避けるためには、気を使う必要のあるアプリについて、ロック画面での通知設定を無効にしておくだけで良い。
そうすれば画面に通知が現れないだけでなく、Siriにも知られずに済む。別の方法は、デバイスがロックされている時の音声アシスタントを無効にすることだ。
**Apple**が認めているとの噂
ウェブサイトMacRumoursに掲載された報告によれば、Appleはこのバグのような現象に関する苦情に対し、返答を寄こしたという。このテック大手企業は当該サイトに対し、問題を認識しており、ソフトウェアの定期アップデートの1つで修正されるだろうと述べたらしい。
これは、バグ修正がiOS 11.3のベータフェーズ後の展開の一部として行われるか、あるいはiOS 11.2.7のアップデートに組み込まれる可能性があることを示唆したものだ。そうならなければ、バグの報告はばかげた噂に過ぎず、実際のところユーザーは何の心配も必要ないということになるかもしれない。
**バックグラウンドでのタッチ**ID
全ての出版物の中で、デイリー・メール紙がSiriのロック画面通知関連バグの真相に辿り着いたと判断したようだ。同紙は独自調査の過程で、デバイスのタッチID指紋認証機能を使わない限り、他のiOSユーザーの体験を再現できないと主張している。
また、その後すぐにこの英国のタブロイド紙は、まずタッチID機能を有効化することなしにバグが起こった話は、MacRumours自身も聞けなかったと指摘した。そのような噂は、何人かのデバイスユーザーが気付き、その体験がオンラインに書き込まれていたものだった。
コンセンサスとしては、このバグは結局バグではないということのように思われる。Siriがロック画面通知を読み上げるのを聞いたユーザーは、タッチID機能に登録した指でホームボタンをホールドして、このアシスタントを有効化していたのではないだろうか。
事実、RedditユーザーのSpeculatore氏は、タッチIDに登録していない指でホームボタンをホールドして、Siriに通知を読み上げるよう指示してみたと言う。結果?Speculatore氏はパスコード画面に連れて行かれた。オンラインの噂にも関わらず、この件は全てから騒ぎ(又はAndroidに乗り換える良い理由)に過ぎないのかもしれない。
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